2013年2月3日日曜日

96時間 リベンジ

1回観てきました。
『96時間 リベンジ』予告編

前作『96時間』を観ていなかったので、予習してから観に行きました。

本作の冒頭が「トロポヤ」から始まるので、これは予習して良かったなぁと。

前作は娘のキムを誘拐されたパパのブライアンが奪還しにいく話でしたが、今回はその過程で息子を殺された組織のボスに逆恨みされてパパが誘拐されるという話。前作とのストーリー上の対比だけでなく、画面上の構成も対比になっているのはなかなか気が利いているなと思いました。


上:『96時間』でパパから「お前は誘拐されるゾ!」と伝えられ呆然とするキム
下:『96時間 リベンジ』で「これからパパ誘拐されます」とキムに伝えるブライアン


上:『96時間』でブライアンに娘の居場所を問い詰められる“トロポヤのマルコ"(左)
下:『96時間 リベンジ』で息子のことを覚えているかブライアンに問い詰める組織のボス(左)

今回も位置を特定する特殊能力は発揮されてました。
前作ではキムに犯人の特徴を言わせたり、電話に出た犯人の声を記憶して特定していました。今回は電話でキムに指示(手榴弾を投げさせて爆発音が遅れる程度から位置を割り出すとか)して監禁されている場所まで誘導したり、誘拐されてから聞こえた音を記憶して経路をトレースしたりしてました。

電話でブライアンから指示を受けるキム

監禁された場所から脱出する時にはキムに車を運転させることで、序盤でキムが免許を取っている最中というエピソードにくっつけてました。
この途中でキムに「5分間だけ車で待たせる」というシーンがあって、そこで使われていたのが昨年の話題作『ドライブ』の冒頭で使われていた曲と同じでした。まぁ、特にオマージュとかではなくて曲タイトルがその場面に合っているからというだけの理由だろうけどw

Chromatics "Tick of the Clock"

ただ、前作と同じくアクションシーンはいまいち分かりづらい感じがしました。
格闘のプロだから相手を瞬殺して当然というのも理解はできるけど、アクションシーンなら「どうヒットして相手にダメージがあったのか」という道理が分かるように見せてほしいなぁと。
ま、他のシーンが楽しいから良いけどね!

今回は前作ほどブライアンが冷酷でないという意見もありますが、これは状況の違いによるものかと思います。
前作では娘を誘拐された上に救出までのタイムリミットがあるから非情な手段を選ばざるを得ない状況でした。一方、今回は特にリミットは無い(妻も誘拐されてるけど)ことと、相手も「愛する子どものために行動している」という共通点がありました。終盤でも組織のボスに生きる選択肢を与えているし。「父の愛」を表わす演出という面から考えれば、どちらも大差ないですよ。

完全に個人的な好みが入ってくることですが、「父の愛」を表わす演出というと、「娘のキムがそんなに可愛くない」というのが重要なポイントだと思ってます。そんなに可愛く見えない人を必死で守ろうとしているところで「お父さんだからこそ頑張れるんだなぁ」みたいなw

特にまとめも浮かばないので、リーアム・ニーソンがカッコよかったです、という感想で締めたいと思います。

シネハス扱われた作品だったので、宇多丸さんのハスリングを載せておきます。
勉強になります。

TBSラジオのポリシーが変更になったので、1ヶ月で聞けなくなります。

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