『R-18文学賞 vol.1 自縄自縛の私』予告編
平田薫がモロにタイプの女性だった(既に過去形)のと、どうやら彼女が縛られたりするらしいということで期待と股間を膨らませて観てきました。
参考画像 その1 |
参考画像 その2 |
大雑把に感想をまとめるなら、平田薫は可愛かったんだけど気になる部分はたくさんありました、といった感じ。
まず気になったのは、新しい登場人物が出てくるたびにその人のプロフィールを絵本タッチでまとめて紹介する方法。作品の冒頭で「様々な性癖を持った人たちがツタのように絡み合う物語」とかいう言葉があるように登場人物の性癖を中心に説明するのだけれど、このやり方があんまりうまくないと思うのですよ。
劇中には「自縛」に目覚めた主人公の他に「セックス中毒」の同僚や「熟女好き」の元彼などが出てくるのだけれど、あらかじめこういったカテゴライズがされた状態で紹介され、しかもその性癖を戯画化したような行動をとります。これが割と突飛だったりするので、この作品の「現実味」がどの程度のところにあるのか混乱します(まぁ監督が竹中直人だし過剰な演技になるのかも知れないけど)。
話の展開上こういった演出が機能するならまだ良いけれどそんなことは無いし、下手すると「性癖がある=異常」といったようにも捉えられかねない表現だと思います。
特に常務が「女装緊縛」という性癖を持つきっかけとなった出来事は性的なこと以外にも色んな蔑視があるように感じました。
「女装緊縛」という性癖を持つ常務(津田寛治) (※ニック・チョンじゃないよ!) |
あと、主人公の後輩が「マザコン」なのだけれど、そもそもマザコンって性癖なのか??こういう線引きの雑さも気になりました(これは原作由来なのかも知れないけど)。
もう一つ気になったのは、主人公が「自縛」に目覚めたエピソードでの描写。
ナレーションでは「彼女が縛りに目覚めたのは突然だった」みたいなことを言っているのだけれど、ただネットで調べてるだけなんですよ。突然も何もお前の意思じゃねぇか!
自縛に目覚める主人公・百合亜 |
その目覚めるエピソードはわざとなのかミスリードをさせるようなシーンがあります。
主人公のアパートのドアを開く「誰か」の視点で玄関に脱ぎ捨てられたブーツを映すのだけれど、たしかこの時点でシャワーの音が聞こえてるんですよ(もしかしたら違うかもしれないけれど、このシーンを確認するためにもう一度観る気はしない)。で、主人公のシャワーシーン(微妙に乳輪だけ見える)が続いて、風呂から出た主人公が部屋でネットを始めるシーンが続きます。
ドアを開いた視点の人物は実は泥棒で、主人公が緊縛強盗に遭ってしまったときに図らずも性癖に目覚めてしまう、みたいな展開になるのだとてっきり思っていたのですが。こっちのほうが「突然目覚めた」という感じが出ると思うんだけどなぁ。
「自縛」が出てくる割にはあまりフェティッシュな表現も無い。私自身はこの手の趣味は無いけれど、例えば縄目が付いて赤くなった肌とか、縄が肉に食い込むところのアップショットなんかがあってもいいのではないかなと思いました。
縄で縛ったままランニングはしてました。 |
とかなんとか文句を言いつつ平田薫は体を張っていたので良かったんじゃないかなー(雑)。
この作品とはまったく関係無いですが、この曲を貼っておきますね。
Foo Fighters "Rope"
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