2012年公開作品のうち、ベスト30とワースト10を選んでみました。
○2012年ベスト30
1.『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八)
2.『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(入江悠)
3.『おおかみこどもの雨と雪』(細田守)
4.『007 スカイフォール』(サム・メンデス)
5.『おとなのけんか』(ロマン・ポランスキー)
6.『黄金を抱いて翔べ』(井筒和幸)
7.『高地戦』(チャン・フン)
8.『ザ・レイド』(ギャレス・エバンス)
9.『ドライヴ』(ニコラス・ウィンディング・レフン)
10.『ボーンズ・ブリゲード』(ステイシー・ペラルタ)
11.『アルゴ』(ベン・アフレック)
12.『ヒミズ』(園子温)
13.『アベンジャーズ』(ジョス・ウェドン)
14.『ミッドナイト・イン・パリ』(ウッディ・アレン)
15.『裏切りのサーカス』(トーマス・アルフレッドソン)
16.『悪の教典』(三池崇史)
17.『サニー 永遠の仲間たち』(カン・ヒョンチョル)
18.『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦 アルティメイタム』(坂本浩一)
19.『ペントハウス』(ブレット・ラトナー)
20.『宇宙兄弟』(森義隆)
21.『ヒューゴの不思議な発明』(マーティン・スコセッシ)
22.『アーティスト』(ミシェル・アザナヴィシウス)
23.『大拳銃』(大畑創)
24.『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(テイト・テイラー)
25.『逆転裁判』(三池崇史)
26.『別離』(アスガー・ファルハディ)
27.『アウトレイジ ビヨンド』(北野武)
28.『ファミリー・ツリー』(アレクサンダー・ペイン)
29.『苦役列車』(山下敦弘)
30.『キツツキと雨』(沖田修一)
○2012年ワースト10
1.『映画 ホタルノヒカリ』(吉野洋)
2.『レンタネコ』(荻上直子)
3.『メランコリア』(ラース・フォン・トリアー)
4.『幸せの教室』(トム・ハンクス)
5.『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(本広克行)
6.『闇金ウシジマくん』(山口雅俊)
7.『愛と誠』(三池崇史)
8.『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(金田治)
9.『マリリン 7日間の恋』(サイモン・カーティス)
10.『ロボジー』(矢口史靖)
○ベストとワーストを振り返って
多くの人が感じていることかとは思いますが、2012年は『桐島~』に全てを持っていかれた年だと思います。4回も観に行ってしまったし、未だに悪いところが思い浮かばないですよ。
沙奈を見るたびにいつか説教してやろうとムカムカしていましたが、『悪の教典』でさとみちゃんを見たときにはあまりにも可愛くて抱きしめてやろうかと思ってしまいました。この2役を演じている松岡茉優さんは素晴らしい女優さんですね。
ベスト2~6位は今後に何度見ても面白いと感じるだろうと思うくらい好きな作品です。『おおかみ~』は評価がはっきり分かれる作品ですが、私はかなり好きです。雪ちゃんの「ななめってるぅ!ウヒャヒャ~!」という声と動きを思い出すたび、なんかジーンときてしまいます。
『高地戦』と『ザ・レイド』はどちらもアジアのアクション映画なのでどちらか一方に絞ろうかとも思いました。でも、アクション映画の定番のうまみを持たせつつ新しい面白さを提供している(『高地戦』なら終盤での上層部の愚かな決定による現場への負担→ワニ中隊の演説(名シーン!)→地獄絵図という展開、『ザ・レイド』ならシラットの動作のカッコ良さ)ので甲乙付けがたく両方ともベスト10に入れました。
10位はかなり悩みましたが、『アルゴ』や『ヒミズ』は推す人も多いだろうと思ったので、ここは80年代アメリカで活躍したスケートボードチームのドキュメンタリー『ボーンズ・ブリゲード』を入れました。この作品に登場するランスさんの言動や彼に絡むエピソードにグッと来ることが多くありました。特に彼の「スケートボードは発展途上であるべきだ」という言葉はスケボーに限らず全ての文化について言えることだなと。
ワーストのほうは軽めにコメントしとこうと思います。
私は綾瀬はるかは好きですが、『ホタルノヒカリ』は冒頭30秒くらいで綾瀬が出てきた瞬間に「まだ2時間も観なきゃいけないのか…」と思わせてくれた破壊力を評して1位にしました。『レンタネコ』も大差ないけどな。特にレンタカー店に主人公が凸ってくるあたりとか。
『メランコリア』はベストに挙げる人もいるかと思いますが、私はどうしてもダメでした。「隕石が地球に接近してぶつかるかも」という心底どうでもいい話に加えて、冒頭の絵画的なシーンからラストの地球消滅まで、監督のドヤ顔がスクリーンに半分透けて見えるようでした。
4位以下は明らかに下手だなぁと感じる部分があった作品です。
『幸せの教室』、『踊るFINAL』、『スーパーヒーロー対戦』は話の展開が気持ちよくなかったです。
『愛と誠』はミュージカルシーンでの間延びが気になりました。
『ウシジマくん』は未来と友だちがケンカするシーンをワンカットでダラダラ撮ってたり(さほど演技のうまい人たちではないので、編集や演出でカバーすべき)、終盤の丑嶋と肉蝮の対決ではイベント会場の通路にいたはずが次のシーンでは外にいるという特撮だけに許されるジャンプカットを使っていたりでうんざりしました。つながりとか考えてないのかな。
『マリリン~』はミシェル・ウィリアムズやエマ・ワトソンは可愛かったけど主人公が嫌いでした。『デラシネマ』の俊ちゃんほど努力もしてなけりゃ才能も無いくせになぜかトントン拍子でサード監督になった上に主演女優とイチャコラというね。で、女優帰っちゃったらちょっと手を付けてた衣装アシとヨリ戻すとかなんなの!
コイツが頑張ったことって勃起を我慢することだけでしょ?しかも上向いたアレを無理やり下側に押さえつけるっていうさ。それで我慢できたら世の中学生は苦労しないよ!
まぁ、そんなこんなで2012年も終わってしまいました。
2013年も面白い作品に出会えることを願っています。
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