とっくに公開は終わってるので、メモ程度に残しておこうと思います。
『俺はまだ本気出してないだけ』予告編
映画.comの作品紹介ページからあらすじを引用。
42歳でバツイチ子持ちの大黒シズオは、「本当の自分を探す」という理由で会社を辞めるが、毎日朝からゲームをしてばかり。高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発するダメダメな日々を送っていたシズオは、ある日突然、漫画家になると宣言するのだが……。
映画化が決まる前からブックオフで原作を立ち読みしていました。
ただ、だいぶ前のことだったので原作全巻+『俺はもっと本気出してないだけ』+『五反田物語』を買って読みましたよ。
映画1回目→原作→映画2回目→『俺はもっと~』と『五反田~』といった順。
あと、福田監督の新作が立て続けに公開されていたので、『コドモ警察』と『HK 変態仮面』も事前に観ておきました。
1回目に観たときには原作とだいぶ違う印象だったのだけれど、原作を読み直していたら思いのほか忠実でした。時の流れは怖いものですね。
シズオ(堤真一)たちの行きつけの居酒屋の主人・クニさん(蛭子能収)とか、宮田(
主人公・大黒シズオ 40歳過ぎてから漫画家を目指し始めます。 |
シズオの幼馴染・宮田 ちゃんとしてるように見えて、悩んでいるのですよ。 |
宮田の妻 劇中には登場しないものだと勘違いしてました。 |
居酒屋の主人・クニさん 原作読み直すまで完全に忘れてました。 |
私の記憶が確かならば、原作の5巻が出る前に映画化の発表があったような。
それでも原作4巻分の内容を2時間弱の上映時間に収めなければならないので、原作からの省略されてる部分は割と多かったです。
原作では「漫画家になるために悪戦苦闘する姿を見て、周囲の人が感化される」というパターンが多いのだけど、映画では主人公のエピソードを減らすわけにもいかないので、周囲の人のエピソードが省略されてました。
例えば、前担当者の村上(濱田岳)が転職してしまう話とか、その後任の宇波(指原莉乃)と小説家の父親の確執の話とか。
特に後者はシズオと鈴子(橋本愛)親子との対比にもなるエピソードなので、省略されていたのはちょっと寂しかったです。
当然ながら第5巻で描かれる鈴子の話は入ってませんでした。これは時期的にしょうがないけれど。
前担当者の村上 調子の良い事を言いつつ、シズオの漫画をボツにします。 |
後任の担当者・宇波 シズオに対する当たりの強さはよく出てたと思います。 |
シズオの娘・鈴子 ダメ親父を支えるしっかり者です。 |
原作だと初めのほうのエピソードにある「シズオが鈴子に風俗のバイトをやめるように伝える」というシーンが、映画ではラストシーンになっていました。
序盤にある「風俗店で娘と鉢合わせる」というダメ親父ぶりが、終盤で「それなりに成長した親父」のこのシーンで回収されるので納まりが良くなっていました。
これは完全に個人的な好みの話だけれど、福田監督お気に入りの俳優の出番が少なかったのも良かったです。具体的に言うと佐藤二朗とムロツヨシ。
佐藤二朗演じる占い師(右) 福田作品でのいつもの演技でした。 |
不動産屋役のムロツヨシ 『HK 変態仮面』の大金はとても良かったと思います。 |
二人とも『コドモ警察』と『HK 変態仮面』にも出てくるのだけれど、どちらの作品でも割と嫌いだったのですよ。
特に佐藤二朗の「過剰にボソボソ喋る」という小芝居がノイズにしか感じませんでした。他のドラマもチラッと見たことはありますが、いつもあの演技をしているわけではないようなので、福田監督の作品ではアレをやるということなんでしょう。
今回もあの小芝居をやっていましたが、出演時間が比較的短かったのと、占い師の役柄とそれほど違和感が無かったおかげでこれまでよりは気にならなかったです。
俳優の話が出たのでついでに触れておくと、山田孝之演じる市野沢の心底ダルそうな感じは原作のキャラクターが出てきたようでした。
『闇金ウシジマくん』の丑嶋といい、こういう無愛想な感じの役が似合うんですかねぇ。
常にやる気の無い市野沢 |
原作のキャラクターの再現という点でいうと、シズオのバイト先の同僚の田中(川久保拓司)はとても良いヴァイブスがビンビン出てました。
受け答えがいちいち適当で何も考えてない感じが原作以上にイライラさせるヤツでしたw
バイトの同僚・田中 この作品で一番好きなキャラかもしれません。 |
適当な感じですが感想は以上。
最後にこの曲を張って終わりにしようと思います。もちろん関係ないですよ。
Sonic Youth "100%"
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